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【ネタバレ】山本玲の心情が印象的なむらかわみちお著「宇宙戦艦ヤマト2199」第5巻を読んでみた

2014/09/06

ヤマトの映画が楽しみなnovです。こんばんは。

気がつけば第5巻が発売されていた宇宙戦艦ヤマト2199のコミック版
発売日より数日遅れですが、アマゾンから取り寄せて読破したので感想など。

※もちろんネタバレなのでご注意下さい。


山本玲の心情が描かれる第5巻

アニメ版10話、11話のエピソード

第5巻はアニメ版の10話と11話のエピソードが描かれています。
次元断層に迷い込んだヤマトが同じ状況にあったガミラス艦と共同で脱出を図る回。
あのメルダが登場する回ですね。

ヤマト2199

大筋のストーリーはアニメ版とほぼ同じです。
本来ならこのエピソードの前にあったオルタの話が割愛されてるくらいかな。
ドメルの登場やガトランティスとの戦闘シーンなどが少しアニメと違う部分もありますが、あらすじ自体は特に変わりないので、ここでも割愛しときます。


登場人物の心情が印象的

コミック版の特徴ですが、とにかく登場人物の心情の掘り下げが印象的です。
登場人物の人となりが見えてくるので思い入れも出てくるし、アニメ版を見かえしても「ああ、あの時はこんな心情だったからこうなったのか」と補完されること間違いなし。
そのくらい違和感なく描かれてて、作者は本当にヤマト好きなんだなと感じますね。

今回はエピソード的に山本玲の心情が中心に描かれてます。
例えば山本の兄の死因が描かれるわけですが、その原因はコスモゼロでの戦死や事故死ではなく、なんと地球で少女を暴徒から守るために死んだんだそうな。
地球のためにガミラスと戦って死んだのではなく、同じ地球人に殺されてしまった大好きな兄。
かなりブラコンだったのか、死んだ兄にキスをする描写や兄の血と遺伝子情報を入れたペンダントを作り身につけることまで描かれてます。
そしていつか自分が兄を産んでもよいと・・・

一番くじ 宇宙戦艦ヤマト2199 B賞 山本玲 フィギュア


この辺りはちょっと狂気的な兄への愛を感じさせられたなあ。
あの大事そうにしてるペンダントにそんな由来をつけるとか・・・
でも、そんなどうしようもない感情が、山本のいつ死んでも良いような無茶な飛び方やガミラスへの強烈な憎悪に繋がってるのか。
なるほど、面白い描写ですね。

他にもその山本を見守る加藤と飛行隊の面々、それを告げられた古代の行動なども印象的。
メルダと初めて相対する古代が兄の形見である銃を携帯していることを咎められた時に、すぐさま手放すシーンがありますが、コミック版ではこの行動は山本に古代の想いを伝えようと行動で示したことになってます。

こういった心情描写の積み重ねで5巻の最後、メルダと山本の一騎打ちで死にかけた山本がみんなに支えられていることに気がついて涙するシーンに繋がるわけですね。
なるほど、こうやって山本は変わって行くのか。
アニメ版はメルダとの邂逅で変わって行く感じでしたが、この展開はありですね。
非常に良いと思います。


5巻も深い名言多し

巻を重ねるごとに名言、というかセリフに重みが増してきましたね。
例えば次元断層から共に脱出したガミラス艦が仲間であるゲールに撃沈されるシーン。
沖田はそれまで「信じることが大切だ」とガミラス艦の脱出プランを受け入れ、約束を守ったガミラス艦に尊敬の念を抱いてたように見えますが、ゲールが仲間撃ちをした際にはこうつぶやきます。

ヤマト2199  

同じガミラス相手に異なる言葉をぶつける沖田。
そして1巻の冒頭で使った「悪魔め」の言葉。
うーん、深い。

あと一つ印象的だったのは、巻末でドメルがガミラス帝星に帰還して熱烈な歓迎を受けるシーン。
ここでドメルは次の言葉を発します。

ヤマト2199  

英雄を欲する社会は不幸であることの象徴だ。
ドメル、深いよ・・・
これだけでドメルがどんな人物か分かりますもんね。


今日のまとめ
ということで第5巻の感想でした。
しかし作者の追加するエピソードは非常に興味深いですね。
大筋を変えずにその裏側を描いて、さらに意味を持たせる・・・
非常に良いと思います。
まさにヤマトファンに贈るヤマト2199完全版といった感じです。

次の6巻は順調ならアニメ版12、13話ですね。
ドメルのヤマト討伐赴任とフラーケンの登場。
心情を離れて戦闘シーンが山盛り描かれるのかも知れません。
6巻も期待ですね!


宇宙戦艦ヤマト2199 (5) (カドカワコミックス・エース)
宇宙戦艦ヤマト2199(5) (角川コミックス・エース)

宇宙戦艦ヤマト2199 (4) (カドカワコミックス・エース)
宇宙戦艦ヤマト2199 (4) (カドカワコミックス・エース)

宇宙戦艦ヤマト2199 -3 (カドカワコミックス・エース)
宇宙戦艦ヤマト2199 -3 (カドカワコミックス・エース)

宇宙戦艦ヤマト2199 (2) (カドカワコミックス・エース)
宇宙戦艦ヤマト2199(2) (角川コミックス・エース)

宇宙戦艦ヤマト2199 (1) (カドカワコミックス・エース)
宇宙戦艦ヤマト2199 (1) (カドカワコミックス・エース)

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