イログラフ

【ジュニアサッカー】チームのAB分けは絶対的な実力順が良いとは限らない!?

ゴールデンウィーク10連休のほとんどは子供のサッカーとなってしまったnovです。こんばんは。

さて、新学年もスタートして多くのジュニアサッカーのチームも新体制でスタートをきったのではないでしょうか。
今春から小6の息子が所属しているチームは人数も多く2チーム体制で試合等にのぞむことが多いのですが、新体制になると気になるのはチーム分け。
今回はチーム分けで感じたお話をお届けします。

チームのAB分けについて

実力順?均等割り?

ジュニアサッカーの試合は基本8人制。交代枠は自由とはいえ、やはり出られる人数には限りがありますよね。
なので2チーム作れる人数があるチーム(20人以上くらい)は複数チームを登録して試合に出ることもあります。
ここで問題になるのはその分け方。
単純に実力順に分ける、いわゆるAB分けの方針もあれば、チームの実力が均等になるように分ける方針もあります。
どちらも一長一短あるでしょうし、ここではどっちが良いとは書きませんが、高学年になるとやはり実力順のAB分けを採用しているチームが多いような気がしますね。

実力順が良いとは限らない!?

息子のチームも弱小ながら一応は実力順のAB分けを行ってます。
少年団によくある話ですが、高学年になっちゃうと、ほっといても練習するようなサッカー大好きな子と、本人は特にサッカー好きではなく何となく友達いるから通ってる子では意識の差も大きくなってしまい、均等割りにしちゃうと双方にあまりメリットがないとの判断から高学年からこのスタイルになりました。
実力差があっての均等割りも厳しい部分はありますが、サッカーに対する意識差があり過ぎると均等割りは難しいと思うので、個人的には納得してます。
あ、もちろん仲の良い友達と楽しく通ってる子を否定している訳じゃないですよ。サッカーする目的なんてそれぞれですから。
ただ、そこの意識差が有りすぎるとお互いに楽しくなくなってしまいそうなので、双方のためにチームを分けるのは賛成です。

その中でとある男の子の話。
小さい頃から上手な子でもちろんAチームでスタート。
が、ある時期に怪我などの理由で長期間あまり試合に出られないことが多くなります。
その間に出場していた他の子は伸び、体調がマシになってきた時には立場が逆転しはじめて・・・
結果、その子は遅れを取り戻そうと焦ったのか変なプレッシャーを感じてかつてのプレーが出来ず、フィジカル的に成長した他の子にも押されはじめて、端から見ててもモチベーション保ててないんだろうなと感じる日が続いたんです。
そして最終的には控えにまわることも多くなてしまいました。

そして迎えた新チームの発表。その子はBチームになりました。
スランプ?になったとはいえ、まだまだ実力的にはAチームじゃないかなと言える子だったのに・・
代わりにその子と比べたら実力はどうかな?と思われる子がAチームに入りました。
周りもその子が更にモチベーションが下がってしまうのではないかと心配したのですが、結果的には逆となりました。
その子はBチームの中心メンバーとなり試合を楽しんでるようで、以前のようなプレーも戻ってくるんじゃないかなと思わせるような活躍を見せ始めています。
要するに自信を取り戻しつつあるようです。

コーチ陣がどのような思惑があってその子をBチームにしたのかは分かりません。
ひょっとすると単純にAチームでは厳しいと判断したのかも知れませんが、少なくとも僕には実力順ではAチームだろうと思わせる子なだけに、あえてこのような処置をとったんじゃないのかなと思ってます。
でも、この処置のおかげでその子はサッカーを再び楽しめるようになって、ひょっとすると後期でAチームに戻ってくるかも知れませんよね。

単純に実力順で上から選んでいけば、その子は新チームでもAチームだっただけに、AB分けってのは絶対的な実力順で選ぶのが正しいって訳じゃないんだなあと実感した次第です。

実力はあるけどあえてBチームに行かせる。それがその子のためにもチームのためにもなるってことですね。

子供の性格にあった分け方がベター

基本、全員出場を実施している我がチームではありますが、やはりスポーツである以上スタメンと控えというのは存在します。
控えになってしまった子は悔しさから頑張って練習し実力をつけるケースも大いに見られますが、その逆もありますよね。
そんな時、あえて自信をつけさせるためにBチームの子と入れ替える場合もあるようです。

じゃあ、Bチームから選ばれた子はどうなの? Bチームなら中心メンバーだったのにAチームに行ったら控えになっちゃうことも考えられますよね。
そこは正直、その子の性格次第なんだろうなあと思います。
控えになって発憤して頑張れるタイプと落ち込んでモチベーション下がっちゃうタイプ。
そんな子供の性格に合わせてABのチーム分けってのは行うのがベターなのかも知れませんね。

ただ、僕としてはスポーツをさせている目的の一つとしてそういう競争を体験させておきたい、そうなった時に乗り越えられる強い思いと実力を身につけて欲しいってのもあるので、考慮されすぎてもその機会が失われる気もしちゃいますが。
まあ、そんな親の気持ちまで考慮してられないですよね(笑)
そう思うと決めるコーチってのは大変ですね(笑)

今日のまとめ

チームの分け方ってのはいろんな意見がありますよね。
ドイツなど海外ではそもそもAB分けって概念がなく、育成世代では均等割りで指導しているとも聞きますし、それが良いのかも知れません。
実力順、均等割りのどっちが子供のためになるか、正直なところ分かりません。
が、一つだけ実力順の分け方で気をつけたいなと思うことがあります。
それはAチームの子たちがBチームの子たちに偉そうに振る舞うこと。
どうしても子供たちはサッカーが上手いから自分の方が立場が上と思ってしまうこともあるでしょうけど、そこは厳しく注意なければと思います。
サッカーが上手いからって人間性で勝ってる訳じゃないですしね。そこは勘違いさせないようにしないと。

しかし書いててチーム分けってのは大変だなあと思いますね。
ほんと、決めるコーチってプレッシャーあるんだろうなあ(笑)