サッカーは観る方専門のnovです。こんばんは。
先日、息子(小4)が入ってるサッカーチームでキッズリーダー養成講習会を開催するということになり、保護者代表の一員として参加してきました。
最初は正直なところ面倒だなあと思わなくもなかったのですが、行ってみるとためになることも多く、なんだかんだで楽しんで来ましたよ。
JFAキッズリーダー養成講習会に行ってきた
育成を理解するキッズリーダーの養成
JFAキッズリーダー養成講習会とは、指導者や保護者がサッカーや育成に関してより理解を深めるための講習会のこと。
子供たちをいかに育成し、サッカーを楽しめる環境や指導をどのようにして行えば良いかを教えてくれます。
各所で講習会は行われているようですが、今回は息子のチームに実際に講師の方が来られて実技を交えながらの講習会。
チームのコーチ陣はもちろんのこと、保護者も参加し、実際にU-8世代の子たちを指導するという形で行われました。
U-8、小2を対象にした実技講習では講師のコーチが子供たちに指導するのを見ながら、一緒に練習をするというスタイル。
2人1組、4人1組での鬼ごっこや、ボールを使った簡単な遊び、ドリブル練習、コーン当て、そしてミニゲームなどなど。
特にミニゲームは大人、子供混合チームでプレイしたのですが、あるコートでは大人はシュート禁止(子供がラストパスを受ける位置を考えるようになる)にするなど、考えなくては勝てない工夫がしてあり、大人も子供も頭を使ってゲームしてたのが印象に残ってます。
随所に子供たちに「考えさせる」内容のメニューを実践し、かつ子供たちにサッカーをする楽しさを与える内容は、なるほどなあと思わせることも多かったですね。
最初は僕のようなサッカー素人が実践なんて・・・と思ってたのですが、U-8世代と一緒に練習するスタイルなのでなんとかなりましたよ(笑)
子供たちとの実践が終わると、今度は講義。
講師コーチがテキストやスライドを交えながら、キッズ世代にどのような育成をして行けば良いかなどを具体例を挙げながら説明してくれます。
基本的には子供たちの長いサッカー人生を考慮して目先の勝利ではなく育成、特に考えることが出来る子に育成しようというスタンスでしたね。
特にU-8世代は来たるべきゴールデンエイジの前にいろんな経験をさせて置くことが良いとされ、サッカー以外の運動も強く推奨されていました。
例えばU-10くらいから始まるゴールデンエイジは、見ただけですぐに実践出来るようになる時期と言われていますが、U-8くらいまで、いわゆるプレゴールデンエイジと言われる時に基本的な運動を理解していないと、それもままならなくなる事もあるんだそうです。
例えばまったくキャッチボールなどの経験をしていない子は空間認識能力(例えばボールの落下地点の予測など)が育っていなく、ゴールデンエイジになったからと言って突然出来るようになるわけではないと。
だからその講師は小さい時はサッカーなんて多くても週2回くらい、他は公園で身体使って遊ばせた方がよっぽど良いとおっしゃってました。
うちの子は既にU-10なんだけどなあと思いながら話聞いてましたけどね(笑)
でも、小さい時からいろんなスポーツやってることがメインで習ってるスポーツの役にたつというのは納得ですね。
とまあ、流れ的には実践、講習と約4時間ほどで終了となります。
なかなか楽しかったですよ。
勝利か育成か
今回の講習会では、特に目先の勝利にこだわるのは止めましょうということが印象に残っています。
例えばジュニアサッカーにおける定番の問題、試合に選手を均等に出場させるかどうか。
これに関しても講習会では、もちろん全選手を出来るだけ均等に出場させましょうという方針でしたね。
ジュニア世代は試合をすることで上手くなる、だから「今」だけ見て上手いこばかりを出場させて試合に勝つよりは、全選手を出場させてチームの底上げ、中高生時代を見越した育成に繋げましょうと。
子供の成長は人それぞれなので、どこで変化が訪れてその子が伸びるか分かりませんし、そこに至るまでに試合に出れてない状況が続くとその子もサッカー辞めちゃうかも知れませんもんね。
基本的には僕もこの方針に賛同してます。
でも、今のジュニアサッカーはそうなってない事も多く、全日本少年サッカー大会でも全選手を出場させたチームは極わずかだった、しかも年々そういうチームが減っているとも聞きました。
息子のU-10公式戦などでも強豪と呼ばれるチームはA、Bチーム分け、レギュラー、ポジション固定、そして戦術などの徹底などを行っており、実力均等割り、基本全員出場を実践してる我がチームはあまり結果を残せません。
が、確かに強豪と呼ばれるチームのレギュラーと試合に出れない子とでは、益々差が出来てしまうのも事実のように感じます。
まあ、それでも強豪チームの控えでも我がチームより強かったりしますけど(苦笑)
今の時点でサッカー上手い子は高いレベルでチームを組んで勝ちたいと思うのは当たり前のことですよね。
U-10くらいになってくるとサッカーに対しての子供の意識も差が出てくるので、実力均等割りのチーム構成ってのも難しいかも知れません。
そういう意味では実力の近い構成、いわゆるA、B分けも悪いことじゃないと思いますし、仮にBチームでも相手も同等の実力のチームと練習試合などを組んであげれば、チームとしての育成も果たせるんじゃないかと思ったり・・・
正解に関してはどれが良いとか答えは出ませんが、やっぱりジュニア世代を育成する立場ってのは大変だなあと実感します。
育成って難しいですね。
グリーンカード
とまあ、色んなことを考えながら講習を受けてたのですが、最後にこんなものをいただきました。
グリーンカード。
なんでもこれはイエローカードやレッドカードなどと同様のカードで、フェアプレーした子に出すカードなんだそうです。
U-12以下の大会で推奨されているらしく、JFAのページによりますと以下の通りの説明が書いてあります。
日本サッカー協会がU-12以下の選手の大会を対象にフェアプレーを推進するために導入しているカードで、審判がフェアプレー精神を発揮した選手に対してグリーンカードを示します。例えば、ケガをした選手への思いやり、意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手、自チームのボールが境界線から出た時などを自己申告する行為、問題となる行動を起こしそうな味方選手を抑制する行為を示した選手、またチームが試合を通じて警告も退場も受けず、終始フェアな態度で試合に臨んだチームにも、グリーンカードが示されます。
なるほど、これは良い試みですね。試合で見たことないのが残念ですけど(笑)
ぜひ、ジュニア世代では審判も積極的に使用して欲しいですね。
まあ、審判の方も慣れていないみたいで、笑い話としてグリーンカード出そうと思って間違ってレッドカード出したことある審判がいたとか(笑)
そりゃ選手も混乱しただろうなあ(笑)
今日のまとめ
ということでキッズリーダー養成講習会のお話でした。
話聞くと全部正論だと思うし、納得するんですが、我が子、我がチームになると違う行動しちゃったりしますしね。
親は黙って見守ってるだけが一番子供が成長すると言われてますが、まさにそうだなあと思います。
一方で、指導する方は明確な育成の意思をもって子供たちに接しないといけないと思うとホントに難しいですね。
これを多くのチームがそうであるように、ボランティアのコーチにも徹底しようと思うとそうも行かないのが現状なんでしょう・・・
その改善の一つがこのキッズリーダー養成講習会なんでしょうね。
僕は指導者側ではないですが、それでもためになる話を多く聞けたので、自分の子を中心に出来るだけ実践して行きたいと思います。
もし自分のチームで同様の講習会があるという方はぜひ参加してみて下さい。いろいろ考えさせられると思いますよ。